太鼓について
和太鼓とは
和太鼓とは、打楽器のひとつで、日本の太鼓の総称であり、長い歴史や種類があり、近年では世界的にも非常に注目を集めている楽器になっています。
日本における太鼓の歴史は、およそ紀元前500年頃が始まりといわれ、古代日本では、膜鳴楽器の総称としてツヅミと呼ばれていたそうです。712年に完成したとされる日本の神話『古事記』にもツヅミ(都豆美・豆豆美)が登場しているそうです。
江戸時代から現代に至るまで、変わらない人気をもつ「歌舞伎」でも伴奏音楽として太鼓が使用されてきました。各地のさまざまな民俗芸能や祭礼、お祭りでも、和太鼓が使われています。
日本の音楽や文化において、歴史的にも和太鼓が欠かせない存在で日本を代表する伝統楽器といえます。
和太鼓は、木でできた胴に皮を張り、それを振動させて音を出すものであり、桴(ばち)で叩くものを太鼓と呼び、手で叩くものは鼓(つづみ)と呼ばれます。
和太鼓には大きいものから小さなものまでさまざまな種類がありますが、作り方にも特徴があります。
当店ではさまざま種類の太鼓の製造から販売、修理に対応させて頂いております。太鼓についての事なら何でもお問合せください。
太鼓の種類
長胴太鼓(ながどうだいこ)/宮太鼓(みやだいこ)
社寺祭事などでは必ず見ることができる日本で一番ポピュラーな和太鼓。行事やお祭りの際に使われています。外見の特徴は胴の中央部がやや膨らんだ「ビヤ樽型」をしているのが特徴です。
締太鼓(しめだいこ)
締太鼓は、お囃子や獅子舞などの際に伴奏などで目にすることが多い太鼓です。
桶胴太鼓(おけどうだいこ)
板を張り合わせた胴に、ロープで革を締めつけた太鼓です。長胴太鼓の代用品としても使われ、音色の違いを楽しみながら使われる事が多いです。
平太鼓(ひらだいこ)
胴が短く平たいことからこの名前で呼ばれており、「長胴太鼓」と同じ様式で作られています。 口径の割に軽くて高い音を発する特徴をもっています。
鼓(つづみ)
木製、ドラム缶型の胴の両面に革を張ってこれを緒で強く張る。緒を締めたり緩めたりすることで音色を調節しながら、一方もしくは両方の革を手または桴で打って演奏する。
祭囃子(まつりばやし)
江戸の祭り囃子の基本は五人囃子で、大太鼓1、締太鼓(しめだいこ)2、7孔の篠笛1、鉦1で、さらに人数を増やして音楽効果をあげています。このうち鉦はリズムを刻む重要な楽器で、他の四つの楽器を助けるところから、「四助(よすけ)」とも呼ばれるそうです。
太鼓ができるまで
その壱
太鼓に一番適しているのは、堅く木目が美しい国内産の本ケヤキと言われていますが、ほかにも栓、タモなど木目のある木も多く使われます。
玉切りといって、木の太さに合わせ、長さを決め裁断します。切られた木は原木乾燥を行い、割れにくい冬場に原型を作ります。
その弐
きめが細かい和牛の皮を使用し、木槌で皮を打ち、使用用途に合わせた音に張ります。
皮は、太鼓の種類により使う場所が異なりますので、経験をつんだ、太鼓職人が目利きをして使う部位を判断して切り分けています。
ホコリやキズは、皮すき鉋(カンナ)できれいに落とします。
その参
太鼓作りの最終工程は、枯らし終えた革を胴に張ります。
職人が、革の上に乗り、体で調子をとりながら足のかかとを使って丁寧に踏み伸ばしていきます。
丁寧に革を伸ばし、引っ張るを繰り返して、納得のいく音色になるまで調整を行います。
理想の音色に仕上げるための、最も大切な工程です。
その四
製造工程を経て太鼓の完成が致しましたら、納品させて頂きます。
太鼓は革の革の引っ張り具合で、細かな音の調整ができますので、お客様のお好みに合わせて音の調整もさせて頂いております。
ご希望の際はお気軽にお申し付けください。